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withコロナへ向けて

更新日:2022年10月25日

 コロナ禍に翻弄されてもう3年目になりました。

当初の様に重症化するケースも激減しワクチンも広く浸透してきて、もはやインフルエンザと同等の認識となりつつあります。

これからはwithコロナとして私たちの生活も正常化していく事でしょう。


 これまで外出を控えて受診も控えてこられた皆様も腰を上げつつあります。

その中には思わぬトラブルが生じていた方も少なからずおられます。

新年冒頭のご挨拶にも記しましたステイホーム下での噛み締め(TCH)による歯の破折等の障害の他、もう一つ突出した事例をご紹介いたします。


 それは自己流の誤った歯磨き・歯間ブラシ・フロスの使用による歯と歯肉の損傷です。

受診やメンテナンスを控えておられる方の多くは口腔ケアーにより熱心になられる余り、長時間過剰な力で部分的に歯や歯肉を漫然と傷付けてしまう事例が多々見受けられます。


 メンテナンスなど受けなくても歯磨きさえ頑張っていれば大丈夫と思い込んでおられる方がおられますが、それは車に例えると整備しなくても洗車に励めば大丈夫というのと似ています。

表面的には露見しない重大なトラブルが進行しているかも知れません。

ましてや擦り過ぎで塗装が剥げ落ちたなんて事になると本末転倒ですね。


 歯や歯肉はデリケートですので容易に傷ついたり摩耗します。

歯ブラシで柔らかい象牙質を同じ部位、同じ方向にゴシゴシ擦り続ければ、摩耗して凹んでいきます。

そういった摩耗は再生はしません。

毎日30回擦れば1年では1万回以上になります。

それによる歯肉退縮や楔状欠損による知覚過敏等が多発しています。

心当たりのある方は是非歯科衛生士による自己管理テクニックの指導をお受けください。


 当院のメンテナンス項目では歯科医師による咬合のチェックと調整が必須項目で、半年〜1年毎に行っています。

歯の修復材料には全く摩耗しないジルコニアから摩耗度の高いコンポジットレジンなど様々な物性の素材があります。

これらが混在しているとそれぞれの摩耗度の違いから当然咬合接触や配列に不調和が生じてきます。

日々1ミクロンの摩耗変化でも3年経てば1000ミクロン=1mm以上の変化です。

放置すると咬合がズレたり、摩耗しない部分の歯の咬合力が過大になり歯や顎骨が損傷する事もあります。

車でいえば摩耗で片減りしたタイヤで走り続けるのと似ています。




 インプラントについてはクリーニングのみならず咬合の確認や構造物のトラブル(パーツの損傷や連結部のスクリューの緩みなど)のチェックが重要なチェック項目となります。

インプラントは骨内での結合後はそのポジションを変える事はありませんが、天然歯は舌や周囲の筋肉等の力により位置を変える事があります。

その結果、全体の歯列や咬合バランスが狂ってしまう事があります。


心当たりのある方は是非メンテナンスの予約をお取りください。






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